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課題解決型FPについて考える

更新日:2023年4月28日

私が以前在籍した外資系コンサルティング会社で学んだ一番のことは、 ”課題の本質が何かを特定すること”である。 課題の本質を特定し、クライアントに解決策の提示をしていく。 世界的コンサルティングファームでも、実行していることは、実にシンプルであった。

FPとしての仕事ではどうか。 家庭・家計における”課題の特定”と”解決策の提示”を仕事の基本としている。仕事のスタンスとしては企業でも家庭でも同一といえよう。

では、どんな所に違いがありそうか。 今回は、”複雑”と”煩雑”という言葉で表現したいと思う。 複雑と煩雑は、辞書をひくと下記のようにまとめられている。 複雑:物事が込み入っていて、容易に理解したり解決できないさま 煩雑:物事が入り混じっていてまとまらず、わずらわしいさま

企業は人・金・ものが込み入っており、課題の解決は、容易にはいかない。 つまり、企業における課題の特定・解決は ”複雑”といえる。 故に自社内だけでなく、状況をまとめ、課題解決のスキームをもつ 外部のコンサルタントの活用が有効となるケースも多い。

一方、家庭は”煩雑”という言葉がしっくりとくる。 数字的な面での課題が明確になったとしても、感情が入り交じり、解決すべき課題が単純に解決に向かわないこともしばしばある。 故に、客観的かつ的確に家庭・家計の状況を把握、課題の本質をとらえて、道筋を立てる第三者の立場が重要となる。 これがまさに課題解決型FPの存在といえる。

では、課題解決型FPの真髄とは? その答えは、”ヒアリング”にある。 ライフプランニングをする上で、最も重要なことは”聞くこと”にある。 とにかく聞く。とことん聞く。 数字的・論理的な部分だけでなく、未来を設計する上で大切にしたい価値観や、想いを引き出す。 すると、そこに、課題の本質が見えてくる。 課題の本質が見えると、解決策はシンプルであることも多い。

数値的なものだけを重視したライフプランニングであれば、AIでも代用できる時代がくる。 相手に寄り添い、ともに人生を歩む。 そんなライフプランニングができる、課題解決型のFP道に、今後も磨きをかけていきたいものである。

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